2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

(第7回)中国清朝による台湾島支配について

今回は、鄭氏王国消滅後の清朝(大清帝国)による台湾島支配の過程について書きたいと思います。1683年鄭氏王国は清朝により僅か23年間で消滅させられますが、中國歴代最高の名君と誉れ高い第3代皇帝康熙帝の計らいで台湾島から鄭一族とその家臣全員が中国大…

(第6回 ~ 追記~) 台湾日月潭の紅茶産業について  

このブログを書いている時点では夏真っ盛りです。私は台北で自営業を営んでいますから、いつでも休みは取れます。昨年の今頃は定年退職直前でもあり、有給休暇の消化で長めの休みを取りイスラエル(エルサレム⇒ナザレ⇒パレスチナ自治区(ベツレヘム)⇒テルア…

(第28回)先住民族の邵族(サオ族)とサオ族の食事について

台湾の歴史を語る時に、要所要所でどうしても少数民族、所謂、先住民族のことを外せません。このブログでもその時々に先住民族の話題を書いてきました。現在、台湾政府が公認している先住民族は16部族です。そもそも先住民族とは、17世紀以降に中国大陸から…

(第6回)台湾のお茶産業(烏龍茶)の歴史について

1860年北京条約により淡水が欧州列強国に開港されました。第5回ブログでご紹介しましたが、1867年英国は清朝から『アントニー要塞(紅毛城)』を租借して領事館を設置しました。これにより英国から多くの商人が淡水付近に商館を建てます。そして今回は台湾の…

(第5回)淡水と旧商業地区として水運で繁栄した大稻埕・艋舺の歴史について

今回は淡水の発展と旧商業地区として水運で繁栄した淡水河上流の大稻埕・艋舺の歴史に関して書きたいと思います。先ずは淡水の歴史に関して説明をします。 淡水は台湾最北部にある淡水河下流河口にあり、対岸は観音山と向かいあっています。外海は台湾海峡で…

(第21回)中華民国北京政府から南京政府成立までの過程について

前回は大清帝国の滅亡について書きましたが、今日は中華民国(臨時政府)成立過程について書きたいと思います。 先ずは辛亥革命(第一革命)直後の状況ですが、1911年湖北省武昌と漢陽で勃発した革命の火は反清朝思想に同調した全国13省に拡大します。そして…

(第4回)オランダ東インド会社の凋落と鄭氏王国の成立と崩壊

第4回は、オランダ東インド会社(荷蘭福爾摩沙)の凋落と鄭氏王国の成立と崩壊に関してです。 前回にも触れました通り、1624年台湾島を支配したオランダは17世紀中頃までは福建省や広東省から連れて来た漢人にプランテーション(大規模農園)をさせて香辛料…